あたらしい戦略の教科書

ビジネス書としてベストセラーとなった前作『はじめての課長の教科書』
の読者から寄せられる苦悩の声から生まれた一冊。
日本の悩める中間管理職「課長」のうめき声の原因は
「戦略の不在」と悟った酒井さんが送る、
まったく新しい戦略本とは?
今日もクリック感謝です

目 次
はじめに
第1章 戦略とは何か?
第2章 現在地を把握する 情報収集と分析の手法
第3章 目的地を決定する 目標設定の方法
第4章 ルートを選定する 戦略立案の方法
第5章 戦略の実行を成功させる
概要と感想
■戦略とは?
戦略とは「旅行の計画」である
現在地から目的地に行くときのルート選定と良く似ている
一番わかりやすいのが、カーナビ
戦略立案の三つのステップ
1)現在地の確認
2)目的地の決定
3)最適ルートの探索
ポイント
●現在地は常に変化する
●目的地も変化するが現在地ほどではない
●ルートは現在地の変化に応じて変化する
現在地の把握が戦略のかぎとなる
ただし、現状を完璧に把握したり、未来を正確に予測
するのは人間には無理。完璧主義に陥らないこと
論議を尽くすよりも「決断力」が必要
■情報収集の3つのステップ
1)なるべく近い未来を予測する
2)未来を自らの手で作り出す
3)現状から未来を予測する
未来を予測する力=情報の収集力×分析力
情報を収集し、分析すること自体が戦略ではない
●集めるべき情報とは?
⇒スイート・スポット
顧客が求めること、競合にできること、自社にできることを
考えた時に、「顧客に対して自社にしかできないこと」
競合と競うべきなのは、どちらがより顧客を理解しているのか、
という一点のみ
■優れた目標・5つの条件(抜粋)
■戦略の実行を成功させる
●情熱の伝染を起こす
ただ暑いだけの人では、情熱の伝染を生み出すことができない
情熱の裏には正義感があることが多いが、他人の正義感に対して
人はデフォルト的に拒否反応を示すことが多い。
情熱は、熱い言葉で語るより、情熱を行動や態度で示すことが必要
さてさて、全然紹介足りないんですがあまり書きすぎるのもアレなんで
ここいらで終わりにします。
戦略をカーナビに例えるのは非常に上手いたとえですね。
現在地の把握が重要な点や、刻々と戦略が変化していく
様子もうま〜く伝わるものだと感心しました。
戦略というと、既存のフレームワーク紹介になりがちな
ものですが、さすがに現場からのボトムアップを目指した
戦略の本ということで、会社の現場で実際にどうすれば
自分たちのためにも、会社のためにも、顧客のためにも
最適な戦略が立てられるのか?その考え方と具体的な
ステップが纏められていて、「見事」の一言。
「情熱の伝染」のお話は、天外さんの「燃える集団」と
近いものを感じますね。組織内の纏め方、組織外への
対応方法なども雰囲気が近いですが、「やさしさ」を
取り上げるなど、独自の側面もあり、個人的には本書の
やり方のほうが好みです。
そういう意味でも「現場のビジネスマン」にぜひ読んで
いただきたい一冊です
あたらしい戦略の教科書 | |
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ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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私もこの本読みましたぁ\(^o^)/
戦略の実行を成功させるっていうのは、なるほどだと思いましたね。
戦略なくして何をするって言うんだ!?って
自分自身に問いかけてみたりして(^_^.)
またきますぅ♪
これまで戦略の策定から実行までを一環して
フォローした本って無かった気がします。
考え方+具体的な方法ととても実行に
役に立つ本だと思います。