という考え方があります。
三毒とは「妬む・怒る・愚痴る」のこと。これらは良いことがない
から人生から追放しようというのが「三毒追放」の考え方ですね。
本書は三毒の一つ「怒る」にフォーカスした本。この手の本は少な
いのですが、中でも本書はピカイチだと思います。三毒追放を志す
なら、ぜひとも読んでおきたい1冊です。
人はなぜ怒るのか

「超ムカツク」という言葉を良く耳にしませんか?キレる、モンス
ターペアレント、クレーマーなど、以前は考えられなかった現実が
次々と生まれてきています。
このストレス社会を理解する鍵になるかもしれない「怒り」
その原因と対処法を見ていきましょう。
今日もクリック感謝です

目 次
第1章 怒りの蔓延する社会
第2章 怒りのメカニズム
第3章 怒りの三段活用
第4章 怒りの上手な表現方法
第5章 イライラをワクワクに変える22の方法
概要&感想
怒りは「ココロの声を聞いて」というメッセージの1つ。
しっかりキャッチすることが爆発させない鍵
■怒りのメカニズム
怒りの原因は「不一致」
「期待どおりになっていない」
「思いどおりになっていない」
例)
不当な扱いを受けた時
大切にされていない、と感じる時
なかでも、「〜べき」「〜でなければならない」という考えが
怒りの原因でになることが多い。
「法律は全ての人が守るべきだ」
「罪を犯したら許してはいけない、罰せられるべきだ」
「公共のルールは守るべきだ」
「良い子でいなければならない」
「挨拶をするべきだ」
「人には優しくしなければならない」
「好きなら、毎日電話するべきだ」
こうした。「〜べき」「〜でなければならない」という考えが
あるがゆえに、そうでない現象が発生した時に、期待が裏切られ
たと感じで、怒りが発生する
「自分はこう扱われるべきだ」というのは、相手に対する「甘え」
という考え方に、ちょっとドキっとしました(汗)
■怒りの上手な表現方法
事実と感情をごちゃごちゃにしないのが第一。
自分は何に怒っているのかをはっきりさせる。
相手が約束を破ったのを怒っているなら、その事実と、
そして、自分は「約束は守るべきだ」と考えているから
約束は守って欲しかった、という考えていることを、冷静に
伝えることが上手い方法
本書には、いろいろな具体例が紹介されていてるので、
参考になる人が多いことでしょう。
■イライラをワクワクに変える22の方法(抜粋)
本書にも書かれていますが、感情については、基本的に誰も教えて
くれる人がいないと思います。だから、もしかしたら、怒りという
のは、悪い感情だと思っている人がほとんどかもしれません。
でも、人間は感情をもった動物であり、どうしたっていろいろな
感情が生まれてしまうもの。だから、どんな感情にも良い・悪いは
無い、ということです。
ここが結構大きなポイントで、怒るのが悪い、と考えていると、
怒りが出てきた時に、怒ってはいけない、と頭で考えて、怒りを
抑圧してしまう、ということをやってしまいます。
もしかしたら、これが大きなストレスになっている方もいるかも
しれません。
確かに、怒りを表現するのはあまり良い感じがするものではない
ですが、でもいきなりキレたり、逆にストレスを一人で抱え込んで
病気になってしまうのは、もっとマズイんじゃないでしょうか。
本書は、そうならないように、誰にでもある怒りの感情との付き合
い方を教えてくれています。最近イライラが多い方、また、逆に
これまで怒ったことが無い方へお薦めします。
人はなぜ怒るのか (幻冬舎新書)
藤井 雅子

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ちなみに、読書や運動にも怒りを軽減する効果があるそうです。
読書を習慣にする人が増えれば、先人の知恵をうまく使う、という
以外でも、社会全体にも良い影響があるかもしれませんね。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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