2ヶ月目から5万円!?小さな資産の作り方はこちら!

問題は、躁なんです 春日武彦

これまでも、数々のココロに関する著作をお持ちの著者が、初めて
「躁」だけを紹介した1冊。

問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ
問題は、躁なんです   正常と異常のあいだ (光文社新書)

「鬱」については、テレビでの報道などもあり、多くの人が「心の
風邪」といった知識をもっていることでしょう。対して、「躁」に
ついてはほとんどの人が基本的な知識すら持ち合わせていないので
はないでしょうか。

精神科医としての経験や、数々の事例と通して、「躁」がいったい
どういうものなのか、どう対処すれば良いのかを、わかりやすく説
いた本書。「ココロ」に興味を持つ方は、一度読んでみることをお
すすめします。

今日もクリック感謝です人気ブログランキング
 

目 次


第1章 突進する誇大妄想
第2章 奇人と病人
第3章 躁と風景
第4章 事件の真相
第5章 躁という危うさ
第6章 医学的なこと、その他


概要&感想




■躁は「ココロの脱臼」

 鬱は「ココロの風邪」/躁は「ココロの脱臼」

 その特徴は

 あり得ないくらいに曲がり、特には滑稽にすら写る
 糸の切れた操り人形のように途方もない動きを繰り返す
 そして、しばしば繰り返される

 ⇒ 心のたがが外れた状態であり、それどころか人生を踏み外し
  かねない方向へ向かってエネルギッシュに突進している。秘め
  られたあらゆる欲望が全開となる

■躁になった人の特徴

 女性の場合:化粧がどぎつくなり、香水の匂いが強烈になる
       服装はけばけばしくなる。

 男性の場合:尊大となる。やたらと威張り、声も態度も大きく。
       金使いも荒くなり、「英雄、色を好む」など自分を
       正当化する

■躁を構成する要素

 
  • 全能感

  •  
  • 衝動性

  •  
  • 自滅指向


  •  
    「心の闇」を理解するのには、おそらく、躁といった視点をないがしろにするわけにはいかないのである

     


    とまぁ、ここに紹介したのは、ほんのさわりの部分です。

    この後に、多数の事例が紹介され、躁のいろいろな形を見ること
    ができます。これが病なのか、自己防衛のための手段なのか、そ
    れとも人間の本性なのか?と考えさせられる人もいるかもしれま
    せん。

    鬱は一般の方に理解も進み、また誰が見ても手を差し伸べたくな
    るような状態であり、自分でも「マズイなぁ」といった自覚がも
    てるため、様々な対応ができます。

    対して躁は、軽度な場合にはちょっとテンション上がってる、く
    らいにしか捉えられず、本人にも全く自覚が無いことが多いです。
    明るく、元気に見えるために周りからも良い感じに見え、自分で
    も気が付かない。そのため、早期に対応すること自体が困難とい
    うのがかなり問題かと。

    大人であれば、ほとんどの方が、お酒で酔って良い気分になった
    ことがあるでしょう。笑い上戸泣き上戸、いろんな反応が人それ
    ぞれに出るのを、自分が冷静に見ておかしくおもったこともある
    かもしれません。いざ、自分が酔っ払った時は、自分がおかしい
    という感覚を持ったでしょうか?僕は、過去に何度もお酒で失敗
    してますが(笑)、その時に自分がやばいと思ったのは、明らか
    に吐き気がした時くらいでした(爆)

    吐き気のような、身体の変調は全くなく、強度の酔いの状態がず
    っと続く。躁はそんな感じなのかもしれません。

    本書の終わりには、正常と異常、楽観と悲観についての見解が
    あります。躁と鬱、ネガティブとポジティブなど、相反するもの
    の中心にこそ価値がある、そんなことを感じさせてくれた1冊
    でした。

    問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ
    春日 武彦

    433403442X

    関連商品
    心という不思議―何をやっても癒されない (角川文庫)
    双極性障害―躁うつ病への対処と治療 (ちくま新書)
    私たちはなぜ狂わずにいるのか (新潮OH!文庫)
    幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)
    不幸になりたがる人たち―自虐指向と破滅願望 (文春新書)
    by G-Tools

    ■春日さんの、一風変わった著書(ちょっと読んでみたいっす)

    精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)
    春日 武彦

    幻冬舎 2009-01
    売り上げランキング : 113
    おすすめ平均

    Amazonで詳しく見る
    by G-Tools

     これ、アマゾンアタックしました。間に合えば明日にでも
     ご紹介しようとおもいます。


    精神のけもの道―つい、おかしなことをやってしまう人たちの話精神のけもの道―つい、おかしなことをやってしまう人たちの話
    吉野 朔実

    アスペクト 2008-07-25
    売り上げランキング : 8108
    おすすめ平均

    Amazonで詳しく見る
    by G-Tools


    本当は不気味で怖ろしい自分探し本当は不気味で怖ろしい自分探し
    春日 武彦

    草思社 2007-05-24
    売り上げランキング : 71857
    おすすめ平均

    Amazonで詳しく見る
    by G-Tools



    ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
    にほんブログ村 本ブログへ

    この記事へのコメント
    コメントを書く
    お名前:

    メールアドレス:

    ホームページアドレス:

    コメント:

    この記事へのトラックバック