【就活中の方へ】手紙屋喜多川泰：フォトリーディング@Luckyになる読書道

【就活中の方へ】手紙屋喜多川泰

これから就活をはじめようとしていた主人公が、行きつけの喫茶店
「書楽」で、自分の誕生日がきっかけとなり、「手紙屋」の存在を
知る。１０通の手紙をやりとりするだけで、その人の人生を大きく
変える「手紙屋」。１通目は無料ということで、半信半疑ながらも
１通目の手紙を出してみるのだが・・・

手紙屋僕の就職活動を変えた十通の手紙

本書は、主人公と手紙屋のそれぞれ１０通の手紙のやりとりを通し
て、仕事とは、会社とはから始まり、何のために働くのか？幸せと
は？といった、根源的な部分へアプローチしていきます。

就活中の方にぜひ読んで欲しい１冊です。

今日もクリック感謝です

概要＆感想

就職活動に出遅れた主人公は、焦りを感じつつも、活動を開始しま
す。そんな時に知った手紙屋の存在。恐る恐る１通目を出してみる
と、意外にも、１０通全てが終わった後で、役にたったと思った分
だけ報酬をかえすというシステムだった。

それだけで生計をたてているという手紙屋の存在に惹かれ、もらっ
た手紙を読んでの心境の変化や、就職活動の悩みを打ち明ける主人公。

手紙屋の返事は、常に主人公の価値観をガラリと変えるものばかり。
例えば、何を基準に仕事を選ぶのか？会社の設立の意味、そして、
会社が存続する条件など、就職活動に必要なもの。日本では、法人も
人として扱われているなど、知識としても面白い側面もありました。

会社は、社会という大海原を駆ける船。どの船に乗り込むのかを決め
るのが就職活動。大きければ安全、と考える方もいることでしょう。
ただ、長い目で見た時、それは本当なのでしょうか？

本書では一時期隆盛を極めたポケベルが１０年もせずに消えた例が書
かれていましたが、現実としてトヨタを含む、ほとんどの自動車メー
カーが赤字へ転落するなど、日本最強といわれる企業でさえも、今後
どうなるのかわからない状況です。

社会に必要とされ、多くの人に応援されなければ、会社は存続してい
くことができません。その会社が、社会に対してどういう存在なのか
を、しっかりと確認し、その会社の一部になることが自分にとっても
幸せなのかを、考えてみてはいかがでしょうか。

単なる人生訓ではなく、仕事感・幸福感・人生感を見つめなおす言葉
が詰った１冊です。喜多川さんの著書だけに、ラストの感動もお約束！

手紙屋僕の就職活動を変えた十通の手紙
喜多川泰

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目標を掲げると壁ができる。そして壁の向こうには、目標を達成した
後に感謝される人たちが、あなたに向かってエールを送っている。
それを感じ取ることが、壁を越える力となる。

本書で教えてもらった、一番好きな部分です。

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