は、「現場からのネット敗北宣言」。どうみても極論まっしぐらの
1冊。ネットの未来は暗い?と思わせといて、実は(汗)・・・
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ブロードバンドやケータイによって、ネットが一般化すればするほ
ど、普通の人が暇つぶしにネットを使うことになる。ただ、テレビ
と違って、発信ができるがゆえに、ネット上にそういう暇人の意見
が爆発的に増えてくる。だれもが、ブログでほぼ意味も無い日記を
書くことが可能な現在、こういった傾向は納得できる。
こんな話を、文章は丁寧でありつつも、ぶっちゃけトーク的に
「ネットは気持ち悪い」というテイストで書いたのが本書。
ネットの匿名性を活かした?リアルの場では見られないほどの、
誰かへのあら捜し&一斉タタキなど、「確かに!」と思わせる部分
も多い。また、これを秋田のナマハゲの「どごがにわるい子、
いねえが?」に例えるあたり、かなり笑える本でもあります。
また、企業がネットを使う上で、まず大切なことにも言及!
Web2.0とか言う前に、【Web1.374レベルのスルー力】
が必要だというもの、面白い主張です。つまりは、ネガティブな
反応に、過激に反応しない、ということ。本書の言葉を借りれば
「バカの意見は無視してOK」(笑)
また、さすがにネットの現場で仕事している方なので、以下のよう
なとっても役に立つ情報も。
▼ネットでたたかれやすい10項目(抜粋)
・上からものを言う
・頑張ってる人をたたく
・反日的な発言をする
▲ネットで受ける9項目(抜粋)
・エロ(汗)
・話題にしたい部分があるもの、つっこみどころがあるもの
・非常に意見が鋭いもの
・美人(汗)
・身近であるもの(B級感があるもの)
ちなみに、企業のネット活用のうまい事例として挙げられていた
のは、これ ⇒ 足クサ川柳
面白すぎます(笑)
要は、ネットは敗北したとかじゃなく、広く一般に使われるように
なったんだから、足クサ川柳みたいに、うまく使おうよ、という
趣旨の本かと思います。タイトルは過激ですが(内容もちょっと)
Webで情報発信する人は、読んでおくと、とっても参考になる
1冊だと思います。お値段も手ごろなので、買い!ですね。
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