いう人もいれば、「好きなことは趣味でやったほうが良い。仕事に
した途端に嫌になる」という人もいます。
両方の意見を聴いた人は、「じゃあ一体どうすりゃいいんだ?」
となってしまいますよね(汗)
本書は前者、つまり「好きなこと」系の本です。ただ、単純に好き
なことをしよう、という内容ではありません。そのポイントとなる
のが、「エレメント」という発想です。
才能を引き出すエレメントの法則

「エレメント」とは、好きなこと×得意なことがピタリと一致する
場所のこと。
では、その「エレメント」はどうやって見つければ良いんでしょうか?
早速本書をちょっとだけ見ていきましょう。
今日もクリック感謝です

目次
1章 エレメント
▼問題児から世界的な振付師になったギリアン・リン
▼人生を好きなことに賭けた『ザ・シンプソンズ』の作者
▼経済学者ポール・サミュエルソンが天職に出合った瞬間
2章 考え方を変える
▼才能はさまざまな形で現われる――ミック・フリートウッド
▼並はずれた運動能力を生かしたバート・コナー
▼IQテストの恐ろしさ
3章 想像力を超える
▼五人の創造力――トラベリング・ウィルビリーズの奇跡
▼ファインマン博士と空飛ぶ皿
4章 ゾーン
▼試合はいつも特別な瞬間――イファ・ローレンス
▼ゾーン体験とは?
▼マインドマップ
▼箱からの脱出
5章 同族を探そう
▼周囲に特別な人たちがいたから――メグ・ライアン
▼巨人の肩に乗ったボブ・ディラン
▼リンカーンと四人の閣僚
6章 障害を乗り越える
▼社会的サークルから脱出した作家パウロ・コエーリョ
▼内なる不安に勝った女性ジャーナリスト、アリアンナ
▼生まれた土地から離れて――世界的建築家ハディド
7章 あなたは運がいいか?
▼幸運か、不運か――ロビンスとワイズマンの実験
▼目にしたチャンスは逃さない――ヴィダル・サスーン
8章 メンターとの出会い
▼私の人生を変えた指導者
▼メンターの四つの役割
9章 遅すぎることはない
▼四十代で目覚めたセルフ・ヘルプの女王
▼人生後半で偉業を成し遂げた人たち
10章 情熱か生活のための仕事か
▼プロとアマチュア
▼エレメントがもたらす変化
11章 成績と点数
▼学校からの脱出――ヴァージン創業者リチャード・ブランソン
▼基本的教育に生かすエレメントの原則
監修者あとがき――僕の啓示体験
概要&感想など
■エレメント7つの法則
好きなこと×得意なこと=エレメント。
このエレメントを見つければ、あなたの隠れた才能は必ず開花する
と本書は説いています。そして、エレメントの7つの法則と題して
エレメントを見つけるために必要なことを挙げています。
それが以下の7つです。
1:能力を限定しない
2:好きになる
3:仲間がいる
4:環境から抜け出す
5:チャンスを逃さない
6:メンターと出会う
7:年齢にとらわれない
本書は、この7つの説明と、実際の例がほとんどです。
個人的には、「好きになる」の部分の「我を忘れる瞬間を経験する」
という部分と、「環境から抜け出す」の部分が参考になりました。
まず「好きなことが見つからない」という人は、これまでの自分の
経験で、やっていたらいつの間にか時間があっという間に過ぎてい
た、ということが無かったかどうか思い出してみて下さい。それは
紛れも無くあなたの好きなこと、の1つだと思います。
「エレメント」の要素である、好きなこと、得意なこと はそれぞ
れ1つづつとは限らないでしょう。特に得意なこと(才能)につい
ては、いろいろな才能の掛け算という考え方をすれば良いのではな
いでしょうか?
文章力は作家に劣り、マーケティングは専門家にはかなわないし、
話すことでは憧れの人の足元にも及ばない。こんな風に考えていた
ら、自分の才能っていったい何?と思いたくなってしまうかも。
でも、1つの才能でトップを取れなくても、文章力×マーケティン
グ力×話す力×色の知識×歴史に詳しい などいろんな才能をかけ
あわせることで、自分だけの才能のブレンドが完成するんだと思い
ます。
本書には、メグ・ライアンやヴィダル・サスーンなどの著名な人も
含め、「エレメント」にどう出会ったのかがたくさん紹介されてい
ます。まだエレメントに出会っていなかったとしても、あなたが
それを見つける参考になる話が満載ですよ。
好きなことを仕事にしたい!という方はぜひ読んでみて下さい。
学生さんなど、将来どんな仕事をしたら良いのか、と考えはじめた
人は、この夏休み中に読んでおくといいかもしれませんね。
才能を引き出すエレメントの法則
金森 重樹

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■関連本(こちらも併せて読むと効果的です)
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今回紹介した「エレメント」にも紹介されていた金森さんの著書
金森さんが「エレメント」を発見するに至った経緯がよくわかる
内容となっています。タイトルは引きが強すぎてちょっとアレですが(汗)
自分の小さな「箱」から脱出する方法

本書と同様に金森さん監修の翻訳書。こちらも名著なのでぜひ
読んでみて下さい。 人間関係に悩んでいる方は特にお薦め!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今日もクリック感謝です
