
ページ数:239P
読む目的:今、ネットの世界で起こっていることを知りたい
読んだ時間:1時間
マインドマップ:1枚
Web2.0
ロングテール
いずれも名前は聞いたことがあるし、
Googleに至っては普通に利用している。
しかし、これらの何がいったい革新的なのか?
と聞かれると、以外に答えられない。
IT業界に身を置くものとして、
若干遅いと思うが、これらがどう革新的で
世界にどう影響を与えるのかを知りたかった。
内容は、大まかに言うと以下の3つと言える
(1)今ネットで起きていること(何が革新的か)
(2)ネットのこちらとあちらはわかりあえるか
(3)今後どうなっていくのか
特に(1)について詳細な分析がなされていて
現状を把握したい人にぴったりだと思う。
ただ、日本について言うとネットを利用しない人に
とってはピンと来ない可能性が高い。
特に印象的なのは、ネットの三大法則と、Googleについて。
・ネットの三大法則
第一法則:神の視点からの世界理解
第二法則:ネットによる新しい経済圏
第三法則:失われるはずの価値の集積
特に第一法則には驚いた。
「神の視点」ですよ!
内容としては、これまで人類が経験することのなかった、
何百万人レベル以上での行動の記録がネットにより
低コストで取得できる。また、それを全体を俯瞰して
分析することが可能になった。これも低コストで。
まさに神のような視点で人間を観察できるようになった
ということなのだ。
他の2法則についても、詳細を知りたければ
本書を読んでみることをオススメします。
・Googleについて
Googleのミッションは、
「世界中のありとあらゆる情報を分析、整理して、
誰からでもアクセス可能にすること」だそうだ。
本文中にも書いてあるのだが、
もし世界政府があるとすれば、政府がやるべきことを
やってしまおうという考えらしい。
また社内のマネジメントについても驚嘆!
上司への報告とか、これからの戦略とか、
ちょっとしたアイディアとか
何でも社内のブログに書き込んで、
全員で情報共有するとのこと。
他の会社のように、
この情報はこのレベルの人間しかアクセスできないとか、
そういう考えが一切なく、
全ての情報がオープンになっている。
優秀な人間は必ず自分を管理でき、その人間の集まりが
情報を共有すれば、すさまじいスピードとパワーが
生まれると信じてそうしているのだという。
これらは日本からは到底出てこない発想な気がする。
しかもビジネスとしても成功しながらとなると
とてつもないことをやろうとしているのがわかる。
こういう例が多数紹介され、
今何が起こっているのかを
わかりやすく説いてくれた本書は
ネットにかかわる人全員に読んで欲しい本です。
気になったのが、
日本とアメリカのインターネットに関する姿勢の違い。
インターネットという誰でも情報を発信できるシステムが
圧倒的多数、無限とも言うべき人に行き渡ることを考えた時、
それは人類そのものへの姿勢ということになのでは
ないでしょうか?
日本は基本的に性悪説、
アメリカは性善説に従った行動を取っているように思いました。
これからがちょっとだけ心配。
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