【温故知新】口コミ伝染病＠神田晶典：フォトリーディング@Luckyになる読書道

【温故知新】口コミ伝染病＠神田晶典

　今回のフォトリーディングのターゲットは神田晶典さんの『口コミ伝染病』です。

口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム

　日本にDRMを広めた神田さんの2001年の本。
まだ読んでませんでした。
ブックオフにて発見したのでゲット！
温故知新といった感じで読んでみようかと。

amazonのレビューを見ても高評価連発ですね。
レビューが書かれた時期もまちまちで、最近うわさの信者集中レビューというわけでもなさそうです。

今まで神田さんの本ではずしたことは無かったので
今回も期待大ということで読み始めました。

で、読んでみると自分の口コミに対する思い込みが
ガラガラと崩れていくのを感じました。
う～ん、口コミだけでこんなに語れるもんなのか？
というか、まだまだ語れるけど、本だから纏めました、
みたいな奥深さを感じさせる１冊でした。

今日もクリック感謝です

　
■目次

　第1章井戸が枯れる前に水を汲め！
　第2章「口コミ五つの常識」を大研究する！
　第3章お客がしゃべりたくなる会社、無視する会社
　第4章あなたの会社で、口コミをコントロールするには
　第5章口コミを伝染させ、売上アップも同時に実現する5ステップ・プログラム

■会社（商品）のとるべき営業戦略

　時期により異なる
　最適な方法を選択しないと宣伝費をドブに捨てるようなもの

　導入期：PR,インターネット
　　認知されていないから、お金を極力かけない
　成長期：紙媒体(チラシ・DM等）
　　広告にお金をかけても回収できる間は広告に力を入れる
　成熟期：肉体労働(テレマーケティング等)
　　広告の反応率が落ちる　防ぐ手段は専門化。
　　広告は単品に絞りこむ（ユニクロのフリースが好例）

■「口コミ五つの常識」

顧客満足を高めることにより、口コミは起こる

商品品質を良くすれば、口コミは起こる

良い口コミよりも、悪い口コミのほうが、早く伝染する

口コミは、お客がするものである

口コミは、どんな業界でも、最高の宣伝媒体である

　これらは全て間違い！

■口コミ伝染プロセス

　口コミ伝染プロセスの鍵は６つ
これらが重なった時に口コミが伝染する！

伝染させる人
　過去に紹介してくれた人、紹介で顧客になった人、情報発信役の人

話題になる商品
　紹介で顧客になった人はどの商品を買う？

話される場所
　どこでその商品の話をする？

話題になるきっかけ
　どうやってその商品の話をするキカッケを作る？

伝えられるメッセージ
　トップ紹介マンはどんな言葉で紹介している？
　効果的な伝言メッセージのコツ
　　２０秒以内、商品特性を２つ入れる

記憶に貼り付くツール
　伝染させる人に紹介シナリオとツールを用意する
　ツールとは紹介する時にすぐに見せられるサンプルやそれ以上知りたくなった時に連絡できるための情報が入ったもの。簡単な例では紹介キット（商品サンプル＋説明書＋注文書のセット）。

■感想など

　巻末には５１８社の成功事例がびっしりと詰ってます。
全部が全部、劇的な成功というわけでもなさげ。ただ効果ゼロというところも無しです。

口コミの伝染プロセスなど、実際に自社の商品に適用しようと思ったら
パートさんでも考えられるようなプロセス。
ようは、知っているか知らないか、そしてやるか、やらないか。
試してみる価値は十分にあると思います。

第5章は実際に口コミをシステム化するためのステップが書かれています。
ここは是非ご自分の目で確かめていただきたいところ。

本書は中小企業の社長だけじゃなくて、大学生あたりに読んでもらうのが
効果的じゃないかと思います。サークル活動にもガンガン使えると思いますよ。

口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム
神田昌典