岡田斗司夫さんの『いつまでもデブと思うなよ』です。
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
1年で50Kgものダイエットに成功した著者が送る、最新ダイエット法。
これまでいろいろなダイエット法に挑戦しては、敗北を続けてきたのに、なぜこのダイエット法は驚くほどの効果を挙げることができたのか?
自他ともに認めるオタキングで、100Kgを超える巨漢だった著者が自身のダイエット成功から導き出した究極のダイエット法に興味深々です。
今日もクリック感謝です
目次
序章 一年で五〇キロやせたよ
第1章 「見た目主義社会」の到来
第2章 ダイエット手段の格付け
第3章 助走・太る理由
第4章 離陸・カロリーを計算してみる
第5章 上昇・カロリーを制御する
第6章 巡航・いろいろやってみる
第7章 再加速・体の声を聞く
第8章 軌道到達・ダイエットの終わり
終章 月面着陸・ダイエットは究極の投資である
■ダイエットは最高の投資
ダイエットは自己投資、という岡田さんの考えは面白い。
しかも、ローリスク、ハイリターンであると。
これは現代が「学歴社会」から「見た目主義社会」へと変貌していることが要因のひとつ。
『人は見た目が9割』がベストセラーになるこのご時勢。
スポーツ選手でも人気があるのは、実力+見た目。新庄、シャラポワ、宮里あいがその好例。
そんな時代に、「デブ」というレッテルを貼られることは損はあっても得など無い。
しかも、大量の食料を買うための食費、発汗のためクリーニング代のかかる洋服、暑がりのための膨大な電気代など金銭的にも不利ときている。
その不利を解消することこそが、まず第一に手をつけるべき投資。
しかも本書で提唱するダイエット法は、ほとんどお金がかからないのだ。
そしてご褒美は理想的な体重の自分と、周囲からの賞賛、そしてゆるぎない自信ときている。
100Kg超の巨漢からのダイエットの成功は「地獄からの生還」か、それとも「生まれ変わり」か。
まさに最高の自己投資といえるだろう。
■ダイエットは見える化から
岡田さんの提唱する「レコーディングダイエット」は6段階からなる。まずは現状の把握から始まる。
まずやることは以下の2つ。
- 毎日体重を記録する
- 食べたものを正確に記録する
この段階のポイントは「食べるのをガマンしない」ということ。
正直「これがダイエットか?」と疑いたくもなる。
しかし、たったこれだけのことで筆者は五ヶ月で10Kgもの減量に成功している。
これは「食べたものの記録」によるところが大きいようだ。
毎日、驚くほどの食料を食べているのを目の当たりにすることや、記録が面倒だから食べるの止めようか、という心理が働くらしい。
この「記録」が「レコーディングダイエット」の真骨頂なのだ。
こうして自分がどれほどの量を食べているかを把握することで、なぜ自分が太っているかを自覚することができるハズだ。
第二段階でも「食事制限なし」。
記録する項目が増えるだけだ。
ここまでの段階で挫折する人はいないだろう。
■ダイエットで挫折しないために
次の段階からはいよいよ本格的にダイエットに入っていく。
この段階では劇的に体重が減るので、ダイエットが楽しくなる。
毎日の記録で数値として自覚できるし、見た目も変わってくる。
気をつけるのは、無理をしないことくらい。
問題は、その次の段階に必ず訪れる体重が減らない状態。
しかも急に猛烈な飢餓感+落ち込みが襲ってくる。
これは1,2週間続くそうで、ここで踏ん張れないことが多くの人がダイエットに挫折してしまう理由のようだ。
身体が本格的に変わっていくための通過儀礼といって良いだろう。
石井祐之さん風に言えば、潜在意識が「デブ」から「普通の体型」へスイッチする時といえる。
ここをどう踏ん張るかは、本書をお読みいただきたい。
■自分の身体の声を聞く
停滞期を過ぎると、身体のモードが変わるため減量が加速する。
そこで岡田さんが気づいたのは、「デブ」と「ずっと痩せてる人」の大きな違い。
後者は、空腹にならないと食べようという気すら起こらない。
だが「デブ」は満腹でなくなったら食べる気が出てくるというもの。
その原因は、「空腹」という身体の状態がわからず、頭で考えた「ちょっと口さみしい」とかいうことを優先しているってこと。
これはなかなかに面白い「気づき」だと思う。
あなたも自分がどれだけ自分の身体から発する信号をキャッチしているか、感じてみて欲しい。
最終的にダイエットに成功して、リバウンドの心配の無い身体を手に入れたとする。
こう考えることがあたりまえになることに気づくはずだ。
「そうそう太るものではない」
と言うことで、ダイエットに興味がある人は読んで損は無い。
また記録にこだわるあたり、ライフハックに興味がある方にもオススメ。
ダイエットは究極のライフハックなのは間違いない。
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
岡田斗司夫
by G-Tools
■関連本
岡田さんの前作はこれ! オタキングの実力発揮!?
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)
自分自身の贅肉を征服できなければ、世界征服はおぼつかない。
著者のブログ:レコーディングダイエットのススメ
http://putikuri.way-nifty.com/blog/
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マインドマップ的読書感想文
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ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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> そしてご褒美は理想的な体重の自分と、周囲からの賞賛、そしてゆるぎない自信ときている。
「ご褒美」を意識してのダイエットというのは少ない気がします。前向きな感じがしますよね。
トラバ&ご紹介ありがとうございます。
確かLuckyUSさんも、ダイエットの必要がなさそうな(笑)。
そんな二人が記事を書くというのも奇遇ですね(笑)。
そうですね、努力+辛く苦しいというのではなく楽しいから続けられるダイエットというのは初めてみました。
>smoothさん
実はかつては太っていた時代もあったのですよ。中学入学時と今の体重が変わらないという(汗)。太ってる人がダイエットの記事書いても説得力無いですし、痩せてる僕らが書いたほうが良いんじゃないでしょうか(笑)
今、地道にレコーディングダイエットに取り組んでいます。まあ、どうになりますか。
今後ともよろしくお願いします。
こちらからもTBさせていただきます。
わざわざコメントありがとうございます。
レコーディングダイエット中ですか!
楽しく痩せられると良いですね。
今後ともよろしくお願いします。