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【下流】下流社会 第2章@三浦展

 今回のフォトリーディングのターゲットは三浦 展さんの『下流社会 第2章』です。

下流社会 第2章  なぜ男は女に“負けた

 副題は「なぜ男は女に”負けた”のか」です。
休日出勤した帰りに書店で見つけて即ゲットしました。
『下流社会』では分析するにはサンプル数が少ない
といった批判があったのは確か。
この「第2章」では、1万人に調査を実施した結果から書かれており
批判にも答えた形。
前作では、最終的に社会への提言を書いていた三浦さん。
この「第2章」はあくまで分析主体で具体的な提言はほぼゼロ。
ただ、それだけに分析には力を入れまくったようで、
調査実施から出版まで1年半もの時間をかけたそうです。
最新データと、その緻密な分析から得られた、「下流社会」の実像とは?
副題も気になります!

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■目次


 第1章 すがりたい男たち
 第2章 SPA!男とSMART男
 第3章 上流なニート、下流な正社員
 第4章 下流の自分探しを仕組んだビジネス
 第5章 心が弱い男たち
 第6章「下流ナショナリズム」の危うい光景
 第7章 踊る下流女の高笑い----女30歳の勝ちパターンはどれなのか?


下流の定義を再確認しておきますね。(『下流社会』のはじめにより)
「下流」とは、単に所得が低いということではない。
コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、
つまり総じて人生への意欲が低いのである。
その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。
そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。
その方が楽だからだ。


実は本作では、「意欲」については語られていません。
本作のポイントは「男女」の問題。

弱い男と強い女


 肌で感じる「男が弱くなった」「女が強くなった」が数字で表されていて
 納得してしまうのがある意味恐ろしいです。
 女性の分析に関しては、『上流な私?下流な私?』のものと
 そう変わらないです。
 既婚+正社員が女性の勝ちパターンなのです。
 本作の追加分析で面白いのは、
 男性が求める女性の年収も高くなってきている点。
 年収の高い男性が、相手の女性にも高い年収を
 求めるのはわかる話。
 ただ、年収の高い男性での妻に専業主婦であることを
 求める比率も高い。
 これは上流も二極化してきていることの現れでしょうね。

 逆に年収の低い男性も、実は相手に求める年収が高かったりします。
 男性の年収が300万円以下だと、妻に自分よりも高い、
 500万円の年収を求める割合がなんと5割も!
 これじゃ「弱い男」なんていわれても仕方ないでしょうね。

正社員になりたいのか?


 正社員の優位性が相対的に低下し、会社に頼るという生き方が
 できなくなったことも「男は仕事」という価値観を
 低下させているようです。
 正社員ならではの安定性は望まれるものの、
 長時間の残業による自由な時間のなさやストレスの増大などの
 要因から、派遣労働者やフリーターの半数近くが
 「正社員になりたい」と思っていないそうです。
 お金も十分に大事なのはわかっていても、
 自分の自由な時間やりたいことの
 できない人生も望んでいない人が多い、ということでしょうね。

 また正社員にあっても、平社員と管理職では生活の満足度にかなりの差が。
 消費生活という面では、管理職>平社員。
 でも妻との会話が1日1時間以上の割合は管理職<平社員。
 さらに家庭生活は疲れると感じている割合は管理職12%、平社員3%弱。
 これじゃ管理職になりたい人が減ってきているのも無理からぬ話ですね。
 理想的なのは「スーパー平社員」でしょうか?
 ちなみにこういう問題を解決する手段として多様な形態の正社員の
 あり方の一例として、ユニクロの地域限定社員を挙げています。
 興味ある方は是非一読を。

男女の意識のすれ違い


 男性が女性に求めるものが大きくなってきています。
 逆に女性は社会に進出して自立し。
 男性に求めるものが少なくなってきています。
 さらに、男性が女性に求めるものと、
 女性が理想とする女性像のギャップも拡大。
 男性が一番に女性に求めているのは「やさしさ」。 
 ダントツの1位です。
 でも女性で「やさしさ」を重視している人はたった18%。
 逆に、女性が2番目に重視する「個性的」は、男性は最下位。
 男は女に頼りたい、すがりたいから「やさしさ」を求め、
 逆に女性は「やさしさ」よりも自立していける
「個性的」であることを望んでいる。
 なんとも皮肉な結果ですね。
 晩婚化や少子化の理由のひとつかもしれませんね。


■感想


 ここに挙げた以外にも非常に多岐にわたる分析結果が示されています。

 気になるのは下流におけるメンタル面の弱さや
 コミュニケーション能力の低さを示すデータが多かったこと。
 ビジネス書では成功のために必要な能力として「コミュニケーション能力」を
 挙げる割合が非常に高いですね。
 逆の意味で証明されたような感じです。

 以前であれば、こういう面の強い人たちは職人になったりして
 社会に認められる道がありました。今はそういう仕事が海外に
 流出していき、行き場のなくなった人がフリーターやニート化する
 というシナリオが提示されていて、日本の空洞化の1側面を見事に
 衝いているように感じました。

 また、身長と結婚や職業的なレベルの関連を分析している部分があります。 これまた興味深い結果が。 一体どうしろというのでしょうか?

下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書)
三浦 展

下流社会 第2章  なぜ男は女に“負けた
最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書 318) 地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
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■関連本&記事


 ▼前作、「下流社会」
下流社会 新たな階層集団の出現
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 関連記事:下流社会@三浦 展


 ▼さらに、女性に絞って書かれたのがこちら。
上流な私? 下流な私? いまどきの女性のココロと生活
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 関連記事:上流な私?下流な私?@三浦展

 ▼本文中にある「スーパー平社員」について書かれているのはこちら。
スーパー平社員僕の充実仕事術―管理職になりたくない (ロング新書)
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 関連記事:【人生観】スーパー平社員僕の充実仕事術

 ▼ニートについてはこれが今のところ一番面白かったかと。
親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち (扶桑社新書 6)
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 関連記事:親より稼ぐネオニート@今 一生


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親より稼ぐネオニート(書評)
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