佐々木 正悟さんの『ブレインハックス』です。

副題は「人生を3倍楽しむ脳科学」です。
タイトルに引かれて買いました。
本書は自分自身の脳の簡易マニュアルのようなもの。例えばPCなら脳にあたるのはWindows VISTA。Windowsは色々機能はあるけど使い方がわからなくてうまく使いこなせないとか、機能があること自体を知らないってことがあります。だから使いこなそうと思ったらマニュアルが必要に。人間の脳はもっと高性能なのにマニュアルが全く無い状態。ただ脳についてわかっていることだけでも膨大で、細かく書くと超分厚くなるので、本書のような簡易マニュアルが必要かと。本書では仕事や勉強を中心に日常に役立ちそうなネタが盛りだくさん。
さぁ自分OSのマニュアルを紐解きましょう。
今日もクリック感謝です

■目次
第1章 勉強を楽しくするためのブレインハックス
第2章 仕事を片付けるためのブレインハックス
第3章 人と上手に付き合うためのブレインハックス
第4章 人生を3倍楽しむためのブレインハックス
第5章 きれいにやせるためのブレインハックス
第6章 リラックスするためのブレインハックス
第7章 記憶力を高めるためのブレインハックス
仕事を片付ける
「仕事をさっさと終わらせる」とか「残業しない」でググる。
検索結果だけをさっと見ていく。
そこには「仕事をさっさとかたす」とか「テキパキやるとスッキリする」とかいう言葉が並んでいると思われる。
そういう言葉を見ていくこと自体が実は有効。
⇒プライミング効果 と言われるもの。
脳は直前に受けた刺激に大きく左右される。
これは無意識的なレベルなので抵抗することはできない。
疲労回復の手段
脳科学者の池谷さんによると「脳は疲れない」らしい。
でも実感としては頭が重いとか精神的に疲れた
という状態は確実に存在している。このギャップは何?
それを考えるとこれまた疲れる(笑)
本書では頭が疲れたと感じた時に有効な回復手段を3つ提示している。
- さっさと寝る
- 目を休める
- 一定間隔で小休止する
これが一番。至極当たり前のことではあります。
ただいつでもどこでも出来るというものではないのが問題。
「脳が疲れている」と感じている状態の大半は実は「目の疲れ」
「目の疲れ」を取るのに良いのは短時間の睡眠(レム睡眠:夢を見る睡眠)
レム睡眠中は神経伝達物質が放出されなくなる
⇒鈍感になる(休憩)
⇒感受性の回復(疲れが取れてスッキリ)
といったことが起こる
回復ではなく、脳が疲れないようにする方策。
「初頭努力」+「締め切り効果」の活用には「小休止」:が効果的。
初頭努力:最初は多くの精神エネルギーを作業に使える
休憩を入れると再び初頭努力が効果を発揮する
締め切り効果:小休止で締め切りのプレッシャーを自分で作る。
感想など
仕事関係に絞って紹介しました。
1つ1つは小ネタと言えるものが多いのも事実。ただしそういう小ネタも脳科学から説明されると「そんな理由があったのか」と驚かされました。学生時代に一定時間勉強して小休止、また勉強して小休止というのを繰り返していたのを思い出しました。何げに活用してたんだなとちょっぴり自分を見直しました。
自分自身の行動の見直しに使える1冊。目次を見て自分が欲しいと思う情報が1つでもあったら「買い」です。
ブレインハックス-人生を3倍楽しむ脳科学(マイコミ新書) (マイコミ新書)
佐々木 正悟






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■関連本
▼佐々木さんの著書はこちら(2007年9月だけでも2冊!)
一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方

この本は既に手元にあるので、後日記事になりますよ。
ライフハックス心理学 みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法

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