
副題は「金融リテラシーの基本と実践」です。
今年、乗りに乗ってる著者の一人、勝間和代さんの新書。
これまで年収10倍アップシリーズで勉強法や時間投資法を
説いてきた勝間さんですが、なんといっても専門は金融。
日本人が他の先進国と比べてもっとも遅れていると思われる
「金融リテラシー」を底上げすることを今後のライフワークの
ひとつとされています。
僕個人としても、金融に疎いという面は否めないと感じて
いましたので、早速読んでみることにしました。
今日もクリック感謝です

■目次
第1章 金融リテラシーの必要性
第2章 金融商品別の視点
第3章 実践
第4章 金融を通じた社会責任の遂行
概要紹介
■金融リテラシーの能力とは?
■金融リテラシーが低い理由(日本人が)
■金融商品別の視点(抜粋)
途中解約を考えないなら、国債のほうが利回りが良い
そのかわり国債は途中解約で元本割れのリスクがある
金利の高い外国通貨に円を換えていれば必ず儲かるのか?
⇒答えはNO
金利差がある場合(日本の方が低金利で外国が高金利)で
世の中に変化がなければ、理論的にはかならず円高になる
円高が進行すれば、円を外貨に換えることで損をする可能性もある
(いわゆる為替差損)
ただし理論どおり必ず一方通行的に円高になるわけでもない
⇒ここがミソで
「理論どおり円高に向かわない限り、円貨以外で運用したほうが通常はリターン高い」、
いわゆる商品市場。21世紀に入りがぜん注目されてきた。
原油価格の高騰が良い例。
単独の商品ではリスクが高いが、複数商品を扱う商品ファンドならリスクは低くなる
ただし、資産残高の問題もあり、売買手数料や信託報酬が投資信託よりも高めに設定されている
値動きが激しい分リスクも大きいが、リターンも大きい
■「金融リテラシーを身につけるための10のステップ」(抜粋)
▼ステップ1 金融資産への投資の意思を固める
実際に金融リテラシーを身に付けるためには「実際に投資してみること」が必要
リスク資産を持つ決意をすること
逆にいうとリスク資産を持たないことは、それを持つことで将来得られる資産を放棄すること
▼ステップ8 リターンが安定したら投資信託以外の商品にチャレンジ
個人資産運用は100%投信でも構わないが、
「自分で運用している」感が乏しい。
そのため投信以外の運用も経験しておくことは勉強になる
ETFという上場している株式指数連動型の投信(あれ?)
⇒信託報酬が一般のTOPIX連動型よりもさらに低いため
よりリターンが望める
外貨やFXについては詳しく説明すると本になってしまう
こちらの本を推薦しています
知っておきたい外貨・FXの常識―少額投資で大儲けをする人がいるって本当なの?

注意点:ETFもFXも少しの値動きが損益に大きく影響する
自分で損きりポイントを決めておくこと
(取れるリスクを明確にすることと同義)
▼ステップ9 応用的な勉強に少しづつチャレンジ
実践することで、金融についての知識欲がわくころ。
以下の推薦図書をいろいろ読んでみる(数が多いので抜粋)
●リスク
リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

●株式投資の未来

●投資の科学

●行動ファイナンス

●投資4つの黄金則

■SRIとは?
SRI=社会責任投資
その企業に投資すれば儲かるのかということだけを指標とせずに、社会的責任を十分果たしているか否かを考慮した上で投資を行う手法のこと
短期的な利益には繋がらなくても中長期的には社会全体をより充実させる方向性をもった企業に投資する
▼日本でSRIの普及が遅れている理由
・金融が社会に影響を与えるという教育がなされていない
・仮に社会の広範にわたって金融教育が行われ、その知識があったとしても投資先がエコ・ファンドやファミリーフレンド・ファンドのような限定的なテーマ型のファンドやスクリーニングプロセスしかない
■感想など
読んでみての感想ですが、自分は日本人としては
結構金融リテラシーがあるほうでは?という思うに
至りました。投資信託の積み立ては数年前から始めてるし、
ミニ株の売買で損も得も経験済み。さらにFXも少額では
ありますが、経験済み。保険についても適時見直しをしています。
クレジットカードを使う時はかならず1回払いなどなど。
本書の冒頭に出てくる、司法試験に1発合格した人が
リボ払いをしたり、投資信託のしかけが全くわからずに
買おうとしたりという例に比べれば、はるかにマシかと。
金融リテラシーの無さが、長時間労働を呼び、忙しさで勉強時間が
取れず金融について学ぶ機会が奪われるという悪循環。
本書で語られるこの内容こそが、デフレの原因の1つかもしれません。
根本の原因は、お金というものに対する価値観がネガティブな
ものに立脚している点か、という気がします。
そのために家庭でも学校でもお金について正面から
取り上げることが出来ないのだと。
個人的には自分の欠けていたのは、長期的に考えて運用する視点が1つ。
そそてい金融は社会の基盤であり、社会へ貢献するために活用することが
出来るという視点でした。特に後者は意識をかなり変えてくれました。
今後の生き方にも影響を与えてくれたとさえ言えます。
この本は、金融リテラシーをわかりやすく紹介し、
楽しみながら身に付けるための本です。
本書の内容はまさにそれにピッタリくる感じ。
自分の資産を自分の生活に、そして社会に活かしたいと
少しでも思っている人にはジャストフィットするハズです。
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
勝間 和代






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惜しむらくは、そのタイトル。
内容と遊離している感じがします。
本の内容は素晴らしいのですが、紹介する側としては、
使いたくない言葉で構成されていて、残念です。。
どういう読者層をイメージしてこのタイトルにしたのか、
聞いてみたいものです。
■関連本&記事
▼このブログで紹介した勝間さんの本
●無理なく続けられる 年収10倍アップ時間投資法

記事 ⇒ 年収10倍アップ時間投資法
●無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

記事 ⇒ 無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法@勝間 和代
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ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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いつもコメントありがとうございます!!
金融は勉強と経験があって
本当に理解できる気がします。
すでに金融リテラシーがあるとは
素晴らしいですね♪
ブログを見て書き込みさせて頂きました。
突然の宣伝コメント大目に見てください・・・
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多分、ヒルズ族の証券マンたちもこうやって安全に資産運用してるのだろう。
僕は5年後にスローライフを開始します!!買ってよかった。】
のようなレビューを多数頂いております。
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突然失礼致しました。
宜しくしくお願い致します。
レバレッジシリーズでも金融はこれから勉強するのに有望な分野と言っていますね。
僕は実践が先走っているので、もう少し知識も必要かと思い本書を手にしました。