
副題は、「アップルがソニーを超えた理由」です。
筆者の中島さんはかつて日本人としてただひとりマイクロソフトのアメリカ本社でWindowsやIEの開発に携わった方。
そんな中島さんが語る、アップルに代表される[おもてなし]の経営とは?
マイクロソフトやヤフー、そしてソニーやパナソニックとはどう違うんでしょうね。
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目次
第1章 おもてなしの経営学
第2章 ITビジネス蘊蓄(うんちく)
第3章 特別対談
PartI 西村博之 ニコニコ動画と2ちゃんねるのビジネス哲学
PartII 古川 享 私たちがマイクロソフトを辞めた本当の理由
PartIII 梅田望夫 「ギーク」「スーツ」の成功方程式
概要紹介&感想
■ユーザー・エクスペリエンスとは?
WindowsXPのエクスペリエンスは、「経験」という意味だけではない。
「体験」という意味合いが強いが「ユーザ体験」といっても日本語的には意味不明。
そこで導き出されたのが「おもてなし」という言葉。
今では現代用語の基礎知識にまで掲載されました。
今後の経営では、この「おもてなし」が鍵を握るのではないかと言うのが中島さんの主張。
ここでアップルの登場です。
アップルの成功は、iPodが代表的ですが、iPod単体では機能的にはソニーのものと大差無い。
ではなにがソニーとアップルの明暗を分けたのか?
それが「おもてなし」を実現した、iPod+iTunes+iTunes MUSIC STORE
CDの曲をPCに取り込んで、プレーヤーに転送する。
これだけの操作ですが、慣れた人には全く簡単な話。
しかし、PC初心者にはとてつもなく難しいのです。
アップルはiPod発売時に、既にこれらの操作が誰にでも簡単に出来るように
機器+ソフトウェアの組み合わせで考えていた。
しかし、ソニーは機器単体の性能向上に力を注いだため
アップルにシェアを奪われた。後に、ソフトウェアにも注力したが
乗り換えの面倒さゆえにシェアを奪還するにはいたっていない。
■特別対談
はっきり言ってこちらの対談も面白いです。
2ちゃんねるの「ひろゆき」氏、元日本MSの社長の古川氏、
そして「ウェブ進化論」の梅田氏。
日本のITに造詣の深い3人との対談は興味深いものがあります。
元マイクロソフトの中島さんが、Windows開発秘話を明かしたり、
ゲイツクローンの話など、とても他では聴けるものではありません。
MSとGoogleの違い、Googleの目指すものの話など、IT関連に興味の
ある方は必読ですよ。
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55)
中島 聡

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ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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