
副題は「アウトサイダーの時代」です。
前作、『若者はなぜ3年で会社を辞めるのか?』の続編です。
本書は会社を辞めた若者の取材が中心となっています。
それが副題の「アウトサイダー」へつながるわけです。
目次を見ると本書のテーマは、「昭和的価値観からの脱却」なのだとわかります。
わかりやすい例で言うと
「楽しい仕事なんてないんだ」
「若いうちは苦労しろ」
というのは明らかに洗脳に近い、とまで筆者は言います。
自分がどれだけ昭和的価値観に従って生きているのか?
それを確認しようと思い、おもむろに読んでみました。
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概要紹介&感想
本書には、全部で22個の昭和的価値観の話が展開します。
いくつかピックアップして、ご紹介しますね。
■昭和的価値観2
「実力主義の会社は厳しく、終身雇用は安定しているということ」
■昭和的価値観11
「公私混同しないこと」
■昭和的価値観13
「フリーターは負け組みだということ」
■昭和的価値観15
「官僚は現状維持にしか興味がないということ」
■昭和的価値観19
「最近の若者は元気が無いということ」
■昭和的価値観22
「左翼は労働者の見方であるということ」
さて、これらを見てどうでしたか?
30代以降なら少しは当てはまるものがあったのでは無いでしょうか?
本書では、この昭和的価値観の問題を、世代間の問題として捉えています。
単純に若者vs中年以上という図式でも無いのですが、
これまでの年齢による昇給という考え方を、仕事に見合う報酬という考え方に
シフトしようとする時、必ず反対するのが、既得権益を持った世代だ、
としています。
この点については、昭和的価値観22で、いわゆる左翼のほうが保守的だ、
というのが面白い視点でした。つまり、労働の成果に関わらず、
一切の賃下げを認めない姿勢が保守的だ、という事です。
この、労働に対する正当な報酬を年齢に関わらず支払う、
という事を認めなければ、若者の仕事に対する熱意を維持することは難しく、
またワークシェアリングも導入は困難でしょう。
そういう意味では、自民党から仮に民主党や、社民党、あるいは共産党に
政権が変わったとしても、労働に見合う報酬へのシフトは難しい、という
筆者の意見には納得です。
今の報酬体系に疑問を持ったことがある方、自分は頭が固く無い!
と思う方は是非とも読んでいただきたい一冊です。
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))
城 繁幸

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ちなみに、昭和的価値観に代わる「平成的価値観」とは?
⇒「多様性」
関連本
■前作「若者はなぜ3年で辞めるのか?」

このブログでの記事 ⇒ 若者はなぜ3年で辞めるのか?
■座右の銘は「公私混同」の山田さんの代表作

昭和的価値観11のインタビューのお相手でした。
元々彼の勤めていた大手会計事務所も今はもう無いそうです。
■格差問題ならこちらもどうぞ

このブログでの記事 ⇒ 下流社会 第2章@三浦展
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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