竹内 薫さんの『99・9%は仮説 』です。

副題は『思いこみで判断しないための考え方』です。
本書の冒頭で見せられる世界地図。
南北が逆転しており、一瞬「何だこれ?」と思わせる。
実はオーストラリアでは普通に売っている世界地図なのだそう。
地図は北が上、という思い込みということを思い知らされる。
これだけでも「掴みはOK」。
さらに追い討ちをかけるように、
「飛行機が飛ぶ理由は実はよくわかっていない」とくる。
こう作れば飛ぶ、ということはわかっていても、
その原理そのものには解明されていない部分があるそうだ。
本書は、科学って完璧な世界という常識を心地よく破ってくれる。
科学って実は意外にグレーで頼りない、
ただの「仮説」にすぎない、ということを教えてくれる。
そんなのあたりまえ、という方は読む必要は無いかも。
今日もクリック感謝です
■目次
プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は一八〇度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとをみる
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる
■内容紹介
仮説の大逆転の例
天動説⇒地動説
プレート理論(数十年前まではバカにされていた)
ニュートン力学⇒相対性理論
仮説の思い込みの強力さ
・ガリレオが天体望遠鏡を作って、月面を実際に見せた。
しかし天界=宇宙は完璧な世界であると信じて疑わない人々は、
望遠鏡は地上では有効でも宇宙に対しては無効と言いはった。
・「コペルニクス的転回」として超有名な地動説。
実はある仮説からは抜け出ることができなかった。
それは「惑星の軌道は真円である」という仮説。
コペルニクスでさえその仮説を信じこんでいた。
日常生活に「仮説」思考を活かす
自分の考えを絶対のものと考えないこと。
教えられたことについて鵜呑みにせず、本当だろうか?
という視点も持つこと。
誰かに話が通じないのは、
お互いの仮説が違うからかもしれない。
相手の立場に立つ=相手がどういう仮説を
前提にしているのかを知ること。
そして、100%の客観というものも存在しない、
ということを知ること。
実生活で一番身近な例として、
「逮捕者に関する報道」が挙げられています。
つかまった人を知っている人のコメントとして、
「良い人だった」「そんなことをする人には見えない」
というのは良く見かけます。
これは「人の人格は1面的なもの」という仮説で
人を見ているということ。
実際には、人は様々な場面でその場に適した人格を使っており、
決して一面的な性格なのではない。
自分自身を省みて、思い当たるフシはないですか?
そして相対性理論へ
これまでの話は、相対性理論へと収斂していく。
つまりは、複数の仮説が同時に正しいということがあり得る、
ということ。 それは視点や尺度が異なるから。
ある現象が、複数の人で全く受け取り方が違ったり、
受ける影響が違うということとはご存知のとおり。
また尺度の例としては、日本の海岸線の長さの話が。
モノサシが最低1mであれば、
それ以下の曲線部分は無視される。
そのため、最低単位が10cmで図るのと、
1mで図るのでは海岸線の長さは全く違う値になる。
また、これは本書には書いていないのが、
測定する時間によっても潮の満ち引きがあり、
当然ながら海岸線自体が異なることになる。
教科書にある、「日本の海岸線の総延長は何キロ」の
なんと曖昧なことか!
ここまで来ると、「われ思う、故にわれあり」に近い。
科学と哲学は意外に近いのかも、と思ってしまった。
ここまでの話に興味がわく方であれば、
あとは実際に手にとって確かめていだたくのが良いでしょう。
(というのも、僕の仮説にすぎない)
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫

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■関連書&記事
本書でもマトリックスの例が出てきました。
誰も反証できていないから、この世はバーチャルって仮説も否定はできませんね。
このあたりは、ドクタートマベチの得意分野かと。
脳と心の洗い方 「なりたい自分」になれるプライミングの技術~
苫米地 英人

関連記事:誰もがマトリックスの世界にいる
P.S 本書でいう「仮説」はアバターでいう「信念」ですね。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
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この本読むと、色々と物の見方も変わってきますよね〜。科学に限らず、日常の色んな所で違った見方をするようになりました。
確かにこの本を読むといろいろな視点から
物事を見たりするようになりますね。
自分がいかに思い込みの世界で生きてるかも
よくわかりました。